今より、少しだけ昔のお話。
人々は、科学で説明できない事象を、悪霊の仕業だとしていた。
そして、悪霊を恐れた人々は、陰陽師や除霊師が作るお札により悪霊を退治してもらったり、結界を作って身を守ったりしていた。
ここ、九尾桐村(くおどうむら)は別名、くびきり村と呼ばれ、昔から悪霊の仕業と見られる住民の怪死、失踪事件等が多発していた。
困り果てた村の人々は、悪霊への対策を講じ、被害は減少傾向にあった。
しかし、数日前、村を訪れた若い女性が、死体となって発見されてしまう。
くびきり村は、再び悪霊の恐怖に包まれることとなる。